プロミュージシャンは“ドレミ”なんて使わない?

2017年2月3日(金)

音楽といえば楽譜、楽譜といえばドレミファソラシドですが、ミュージシャンは「ドレミファソラシド」以外の読み方をしていることもあるのを、知っていますか?この「ドレミ以外の読み方」が出来なければ、譜面を読むときや他の楽器と合わせるときに、困ってしまうこともあるのです。さて、「ドレミ以外の読み方」とは、いったいどんなものがあるのでしょうか?

 

ドレミファソラシドはイタリア語

学校で習った「ドレミファソラシド」は、どこの国の言葉でしょう?正解は、イタリア語です。昔は「ドレミファソラシド」は、日本では「ハニホヘトイロハ」であらわされていました。今でも、「ト音記号」や「ヘ音記号」などの言葉で残っていますね。

 

ポップスミュージシャンは英語を使います

ポップスを演奏するミュージシャンは、ドレミではなく、アルファベットで譜面を読みます。どういうことかというと、「ドレミファソラシド」が「CDEFGAB」となるのです。読み方はアルファベット通り、シー、ディー、イー…で大丈夫です。ポップスで使われる「コード譜」や「スコア」と呼ばれる譜面では、メロディーだけが音符で表記され、伴奏の和音は、AマイナーやCメジャーなどの言葉で表記されています。そのため、ポップスを演奏するギターリストやピアニストなどは、表記されているコードがどんな和音かを覚えておかないと、演奏ができません。でも、一度覚えてしまうと応用が利くので、コードの知識はとても便利ですね。

 

クラシックの音楽家が使うのはドイツ語

一方、クラシックの音楽家はドイツ語を使います。こちらは、「ドレミファソラシド」が「CDEFGAH」となります。英語読みだと「シ」は「B」だったのに、ドイツ語では「H」となるところに注意です。読み方は、チェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ハーです。「E」の読み方が「エー」なのが、ややこしいですね。クラシック音楽は言ってみれば“音楽の礎”ですから、和声法や対位法などの理論を学ぶのであれば、これらドイツ語の知識が必要になります。理論はクラシック音楽以外でも役に立つものですので、クラシック畑でなくとも、プロのミュージシャンなら学んでいる方も多いのではないでしょうか。また、ドイツ語の便利なところは、半音階の言い方が簡単なところです。たとえば、Fの半音上はイタリア語だと「ファのシャープ」と言いますが、ドイツ語だと「フィス(Fis)」の一言で終わります。階名を口にする機会はしょっちゅうありますので、ドイツ語に慣れてしまうと「○○のシャープ」「××のフラット」と言うのは、まどろっこしく感じてしまいます。

 

このように、プロのミュージシャンの演奏は、感性だけでなく知識も必要とされるのですね。